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「ガラスような◯◯」はもう通用しない?!衝撃に強い強化ガラス!その特徴と気を付けたい意外な弱点とは?

ガラスの豆知識

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丈夫なガラスといえば「強化ガラス」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
強化ガラスはその名のとおり衝撃に強く、通常のガラスに比べて3~5倍程度の強度を持ちます。
私たちの身の回りには様々なガラス製品がありますが、意外と身近なところに強化ガラスが使われているものがけっこうあります。
例えばテーブルトップやラックに使われているガラス、自動車のサイドやリアガラスなどは、強化ガラスがよく使われています。
見た目が通常のガラスとまったく変わらないので、存在を知らずに使っていたという方も多いのではないでしょうか。
今回は強化ガラスの特徴と、意外と知られていない弱点、使用上の注意などについてご紹介します。

【強化ガラスとは?】

強化ガラスは通常のガラスを強化加工したものです。
通常のガラスを一度高温まで加熱した後に急冷することで表面層と内部の密度差をつけ、表面に圧縮応力を生じさせることで強度を高めています。
ただその性質上、一度強化加工をしたものはカットや穴あけといった加工ができなくなります。
加工しようとするとガラス全体が瞬間的に粉々に割れてしまいます。
ですので、万が一割れてしまっても鋭い刃物のような破片にならないので、手を切ったりするなどの怪我をしにくいガラスとも言えます。
このような性質から、強化ガラスは別名で安全ガラスとも呼ばれています。
※熱強化によって生成された強化ガラスについての説明です。
化学強化ガラスについては別記事をご参照ください。

【強化ガラスの弱点】

強化ガラスにはいくつかの弱点があります。

・加工ができない
先ほどご説明したとおり、強化ガラスとして熱加工をした後にカットしたりすることはできません。形や大きさの加工が必要な場合には、熱加工前にする必要があります。

・小口からの衝撃に弱い
小口というのはガラスを切断した側面のことです。強化ガラスはガラスの正面への衝撃にはとても強いですが、側面から衝撃を加えると非常に脆いという性質があります。必ずガラスの小口に衝撃が加わらないように保護する必要があります。

・点での衝撃には弱い
強化ガラスとは言え、どんな衝撃にも耐えられるわけではありません。
特に一点に集中した強い衝撃を加えられると比較的簡単に割れてしまいます。
どんなガラスでも点の衝撃には弱いので、ことさら弱点というわけではないのかもしれませんが、強化ガラスも万能ではないということです。
(ただし通常のガラスだと一か所にヒビが入るだけで、一気に全体が砕けるということはありません)

【強化ガラスの防犯性能】

強化ガラスは強度の高さから防犯ガラスと勘違いされることもありますが、実はその防犯性は全くと言っていいほどありません。
強化ガラスは熱加工によって表面に薄い膜(約0.2㎜)ができることで強度を上げています。
そしてこの薄い膜が一か所でも壊れるとガラス全体が瞬時に砕け散ってしまうのです。
弱点として「点の衝撃に弱い」と書きましたが、面に対して力をかけた場合には強くても、鋭いハンマーなどで叩けばすぐに割ることができます。
脱出用ハンマーで車のガラスを割って逃げるシーンなどを見たことがあるかもしれませんが、あれもさほど力をかけずに自動車の強化ガラスを破れてしまっているのです。
泥棒からすれば、ハンマーひとつで一気にガラス全体を粉々にできるので、むしろ侵入しやすいガラスなのです。
では、強化ガラスは防犯性が低いから家には使えないのかというと、必ずしもそういうわけではありません。
対策として、合わせガラスにするという方法があります。
強化ガラスを2枚張り合わせ、その中間に貫通しにくい特殊フィルムを入れることで、ハンマーでの打ち破りにも対応することができます。
風の強い場所で風圧や飛来物の衝撃によってガラスが割れる可能性の高いところ、かつ防犯性もしっかり確保したいというときは、合わせガラスと組み合わせた強化ガラスを使うことをおすすめします。