住宅の防犯性能を高める事の大切さ
ガラスの豆知識
防犯対策でまず考えるのは、玄関・勝手口・掃き出し窓などの鍵の強化ですが、それだけでは万全ではありません。では、どのような対策が必要なのでしょうか?
● 泥棒(侵入者)の手口を知る
侵入者は「最も簡単に侵入できる方法」を研究しています。警視庁の調査によると、侵入を試みた泥棒の約7割が、2~5分以内に侵入できなければ諦めるという統計もあります。
【住宅種別の侵入手段:上位3位】
戸建住宅:
鍵の無締り(46.4%)
ガラス破り(37.7%)
その他(4.3%)
共同住宅(1~3階):
鍵の無締り(44.9%)
ガラス破り(32.0%)
合かぎ使用(8.2%)
共同住宅(4階以上):
鍵の無締り(48.1%)
ガラス破り(17.3%)
合かぎ使用(13.4%)
※無締り:鍵をかけ忘れた玄関や窓等からの侵入。
※ガラス破り:窓ガラスを割って施錠部に手を入れる手口。
【侵入口の傾向】
戸建住宅:窓(57.6%)が最も多い
共同住宅(3階以下):窓(53.3%)が最も多い
共同住宅(4階以上):表出入口(54.1%)が最多
このように、戸建てや低層階では「窓ガラスからの侵入」が非常に多いことが分かります。
防犯性能の基準は「5分」!
侵入に5分以上かかると、泥棒の約7割があきらめるとされています。そこで、官民合同会議では「5分間耐えること」を防犯性能の基準と定めています。
この基準をクリアした鍵や窓は「防犯建物部品」として認定されており、信頼性が高いものとしておすすめです。
ただし、どれほど防犯性の高い製品を使っていても、鍵をかけなければ意味がありません。日頃から確実な施錠習慣をつけることが、最も基本で最も大切な防犯対策です。
プロからのアドバイス
鍵や窓ガラスの強化に加え、
防犯カメラの設置
センサーライト・防犯灯の設置
見通しの良いフェンスや植栽の整備
といった「狙われにくい環境づくり」も有効です。
ご自宅で不安な場所がある方は、ぜひご相談ください。状況に合わせた最適な対策をご提案いたします。