多彩な性能を兼ね備える「合わせガラス」
ガラスの種類

合わせガラスとは、ガラスとガラスの間に樹脂などの特殊フィルムを中間膜として挟み込んで、接着したガラスのことです。
中間膜があるおかげで、たとえ割れてもガラスの破片が飛び散ることがないため、一般的な板ガラスに比べてとても安全性の高いガラスです。
また異なる性質の中間膜を用いることで、防犯、UVカット、防音、装飾(目隠し)など、様々な付加機能を持たせることができます。
<防犯>
合わせガラスの防犯性能は中間膜の厚さによって変わってきます。一般的に、1.5ミリ程度の中間膜であれば、ドライバーを使った「こじ破り」、さらには小型バールを使った「打ち破り」にも高い抵抗力を発揮するとされています。また、防犯目的のガラスとしては、ガラスそのものの強度を高めた「強化ガラス」をイメージする方も多いかと思いますが、実は強化ガラスには全く防犯性能はありません。強化ガラスといえども、尖ったハンマーなどで叩くと割ることができてしまいます。そういった意味で、防犯には合わせガラスの方が適しているのです。
<UVカット>
一般的な板ガラスのUVカット性能としては、5ミリの厚さのガラスであれば36%位の紫外線をカットできるとされています。一方、紫外線吸収剤が混入された中間膜を挟み込んだ合わせガラスであれば、99.9%の紫外線をカットすることができます。紫外線の肌への影響を大幅に軽減できるだけでなく、室内の家具や床などの日焼け防止にも効果的です。
<防音>
防音特殊フィルムを挟み込むことで全音域に渡って遮音効果を発揮します。厚さ6ミリの防音ガラスなら-30dbの防音効果が期待できるとされています。
<装飾(目隠し)>
透明度の低い中間フィルムを使うことで目隠しガラスにもなります。ガラスの中間に柄物の和紙や布などを挟み込み、オリジナルデザインの合わせガラスを作ることも出来ます。
合わせガラス+複層ガラスのハイブリッド型ガラス
合わせガラスの持つこれらの効果と、複層ガラスの断熱効果を掛け合わせたハイブリッド型のガラスというのもあります。各社から様々な種類のものが商品化されています。
【YKK AP】
引用元:防犯合わせ複層ガラス | 商品を探す | YKK AP株式会社
引用元:防犯合わせ複層ガラス | 商品概要 | 複層ガラス | 窓・シャッター | Biz-LIX(ビズリク)
【日本板硝子】
引用元:セキュオペア (防犯複層ガラス) セキュオ 商品名で探す : ガラスワンダーランド 日本板硝子
いずれも室内側のガラスが合わせガラスになっている点は共通していますね。
普通の合わせガラスだと断熱性が心配という方は、こういったハイブリッド型複層ガラスも検討してみてはいかがでしょうか。