春夏秋冬で起こる寒暖差悩みを解決してくれるのが、これ! 後からでも付けられる『内窓 二重窓と複層ガラスについて』

春夏秋冬で起こる寒暖差悩みを解決してくれるのが、これ! 後からでも付けられる 『内窓 二重窓と複層ガラスについて』
内窓は二重窓や二重サッシとも呼ばれています。また、これらは複層ガラスと混同されることがあります。いずれも2枚のガラスの間に中間層を作り出すというのが特徴です。

複層ガラス
2枚のガラスが一つのユニットになっており、1つのサッシの中に収まっています(1つのサッシに2枚のガラスが入っていて、ガラスの間に中間層がある)。一方の二重窓は、窓のサッシを2組配置したものを指します。

二重窓
施工法としては、一般住宅に場合、樹脂製のサッシの中にガラスをはめ込むという手法が主流です。各メーカーからは、LIXILの「インプラス」やYKK APの「プラマード」、AGCの「まどまど」といった商品が出ています。
今お使いの窓を室内側に追加する事で、2つの窓が出来ます。この方法を2重窓(内窓)の施工と言います。そしてお客様の希望に合わせた用途に合う窓ガラスを選んで取り付ける事ができます。1つの窓を室内側に追加するだけで、 結露防止効果や断熱効果、遮音効果に優れ、さらに防犯にも効果のある室内環境を作れてしまうのです。 やはり自宅は、外の喧騒を忘れて落ち着ける快適な環境にしたいですよね。

二重窓を付ける4つのメリット

1.結露が発生しにくくなる
二重窓のメリットのひとつとして、結露の発生を抑えてくれることがあります。外窓と内窓の間に熱伝導率の低い空気層ができることで、空気中の水分が急激に冷やされず、結露が発生しにくくなるのです。結露による窓縁の腐食やカビの繁殖を防ぐことができるので、お掃除も楽になります。毎朝、窓ガラスの結露を拭き上げるのは大変な作業ですし、かと言ってガラスに発生した結露をそのままにしておくと、窓ガラスの周りの木枠などからカビが発生して壁 ・壁紙のみならず、下地の木枠まで腐る事があり、建物にも無理な負担が掛かります。
(下の写真は窓枠の結露を放置した結果、壁内部の木材が腐食し、石膏ボード(下地材)も水分を吸って使い物にならない状態になってしまったものです。こうなると、壁一面全て解体して新しく1から作り直す、大掛かりな工事になる可能性まであるのです。)
結露が発生しやすい窓周りは定期的な手入れが必要不可欠なのですが、二重窓を採用すればそんな煩わしい手間を省くことができます。

2.防犯性が高い
また、防犯性が高いことも二重窓のメリットの一つです。窓ガラスを割って侵入する泥棒は、2枚の窓ガラスを割ったりガラスに穴を開けたりする余計な手間がかかるため、それだけ侵入に時間がかかります。侵入に時間がかかると第三者に発見される確率が高まるため、二重窓が設置されている住宅は泥棒に狙われにくいと言われてます。防犯性をより強固にしたい時は、内窓に防犯ガラス(貫通しにくい特殊フィルム入りの2枚ガラス)を採用すると良いでしょう。その他には補助ロックやクレセント錠をセットにしたりする事も可能です。二重窓にするだけでも空き巣を抑止する効果はあると思いますが、これらを組み合わせるとさらに防犯効果がさらに高まるでしょう。

3.断熱効果
二重窓は窓と窓の間に空気の層ができるため、断熱性が高くなります。断熱性が高いということは、外の気温の影響を受けにくく、部屋の気密性も上がるので、冷暖房効率がアップします。窓を二重窓にリフォームすることで、年間の冷暖房の使用回数が減り、室温もよりeco設定になる傾向があるため、 電気代を抑える面でも非常に効果的です。

4.防音効果
日常生活を送る上で自宅に居ても聞こえてくる騒音は嫌ですよね。
例えば、
家の前の道路の交通量が多く一日中騒音がする
隣人の生活音(話し声、赤ちゃんの泣き声、テレビの音など)が聞こえてくる
近くの工場から機械の大きな稼働音がする
など、私たちはの日常は騒音に囲まれていると言っても過言ではありません。
そもそも「音」はどこから出入りしているのでしょうか。よく壁や窓ガラスが薄いから音が響く、という声を聞きますが、一番の原因は「窓ガラスのサッシの隙間」です(壁や窓ガラスが分厚くても意味がないというわけではありません)。実は軽量アルミで作られている一般的な住宅のサッシには、レー ルや枠の間の目に見えない部分に隙間があるのです。車輪の可動の為の隙間なので致し方無い部分ではありますが、いくら壁や窓ガラスを厚くしたところで、その隙間を埋めなければあまり大きな防音効果は期待できません。そこで、おススメなのが二重窓です。内窓を作り窓ガラスを二重にすることで気密性が上がり、音漏れの原因となる隙間を減らすだけでなく、ガラスの間にできた空気層の中で音が反復し合う事で音を内(外)に通しにくくします。

二重窓のデメリット
・室内側に窓を追加する施工になる為、室内空間が狭くなる。
・窓と窓の間の掃除がしにくい。
・窓の開け閉めが大変。

設置の際はこれらのデメリットを理解した上で取り付けしましょう。ただ、メリットの方が大きいので参考にして頂ければと思います。

二重サッシ内窓のガラスの種類
内窓は普通の窓と同様に様々なタイプのガラスをはめ込むことができます。防音ガラスや防犯ガラス、断熱ガラスや遮熱ガラスなど色々な機能がついた高機能ガラスもあり、お客様の用途に合わせたガラスをご使用になれます。
基本的には、持家の方を対象に施工を承っております。稀に、「賃貸だけど二重サッシにしたいので内窓を付けて下さい。」といったご相談も来ますが、賃貸の場合は建物の持ち主、大家さんの承諾が必要となりますので、まずはそちらをご確認ください。