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2024年7月16日(火) 更新日

今回は、熱割れした網入り透明ガラス(菱ワイヤー)の交換事例についてご紹介いたします。
初めに、ガラスの特徴をご覧ください。

網入り透明ガラス(菱ワイヤー)の特徴

網入り透明ガラス(菱ワイヤー)の主な特徴について説明いたします。

1. 基本構造
– ガラスの中に金属製の網目(ワイヤーメッシュ)が埋め込まれている
– 網目は菱形のパターンを形成している
– 網目の線径は約0.45mm程度が一般的

2. 安全性の特徴
– 破損時にガラス破片が飛散するのを防ぐ
– 網目が破片をつなぎとめる役割を果たす
– 防火性能があり、防火設備として認定されている

3. 主な用途
– 学校や公共施設の窓
– 工場や倉庫の採光窓
– 防火区画の窓やドア
– 階段室の窓

4. 性能特性
– 可視光線透過率：約85%

5. 注意点
– 曲げ加工や切断が困難
– 網目が見えるため意匠性は劣る
– 経年による錆びの可能性がある
– 一般のガラスより重い

このように、網入り透明ガラスは安全性と機能性を重視する場所で広く使用されています。

今回のガラス割れ原因：熱割れ

ガラスの熱割れについて詳しく説明いたします。

1. 熱割れのメカニズム
– ガラス面内に大きな温度差が生じることで発生
– 温度差により熱膨張・収縮の差が生まれる
– 通常20℃以上の温度差で割れるリスクが高まる
– エッジ部分から割れが始まることが多い

2. 主な発生原因
– 直射日光の部分的な当たり方
– エアコンの吹き出し
– カーテンやブラインドの部分的な日よけ
– 室内外の急激な温度変化
– 屋外の寒暖差
– 建物の影による部分的な温度差

3. 特に注意が必要な状況
– 冬季の暖房使用時
– 大型のガラス面
– 網入りガラスや熱線吸収ガラス
– 濃色系のフィルムを貼ったガラス
– 日照条件が厳しい南面設置

4. 予防対策
– 適切な種類のガラスの選定（強化ガラスの使用）
– 日射遮蔽材の適切な使用
– エアコン吹き出し位置の配慮
– 急激な温度変化を避ける
– 適切な通気・換気

5. 熱割れが起きやすいガラスの特徴
– 網入りガラス
– 型板ガラス
– 熱線吸収ガラス
– Low-Eガラス
– 大寸法のガラス

6. 割れの特徴
– エッジから直角に割れる
– 蛇行せずにまっすぐに進む
– 破片が大きい
– 貝殻状の模様がない

7. 対策方法
– 強化ガラスへの交換
– 日よけ・庇の設置
– 室内環境の改善
– 定期的な点検
– 適切な換気計画

これらの知識を活用し、設計段階から適切な対策を講じることが重要です。

▼施工詳細▼

ガラス種類：網入り透明ガラス(菱ワイヤー)
寸法：W846×H1986
厚み：6.8ミリ
施工時間：60分
施工場所：横浜市保土ヶ谷区
緊急対応：緊急で交換可能なガラス

施工料金内訳(※全て税別)
ガラス代金：65,000円
施工費：15,000円
追加人件費：15,000円
処分費：3,000円

合計：98,000円

火災保険の適応可能性

このような不測かつ突発的な事故の場合、火災保険が適用される可能性がございます。
詳細は、ご加入の保険会社に問い合わせください。

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